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2025年06月27日

家づくりコラム

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老後におすすめの平屋住宅とは?安心・安全・快適な暮らしをサポート

 こんにちは!𠮷原建設です。
老後の住まいを考え始めた方にとって、「どんな家が安心して暮らせるのか?」という悩みはとても大きなものです。これからの人生を健康に、快適に、そして安全に暮らすためには、ライフスタイルに合った住まいを選ぶことが重要になります。 この記事では、老後の住まい選びにおいて注目されている「平屋」のメリットと、具体的な間取りや設備のポイント、資金計画の立て方まで、分かりやすく解説していきます。
 この記事を読むことで、老後に適した住宅の条件や、平屋という選択肢がなぜ支持されているのかを理解できます。これから住宅を建てようと考えている方、特にご夫婦で老後の住まいを検討している方、親御さんとの同居を考えているご家族は、ぜひ最後まで読んでみてください!



1.老後の住まい選びが重要な理由


超高齢化社会における住まいの見直し

 日本では、65歳以上の人口が年々増加しており、まさに超高齢化社会が進行中です。2025年には、4人に1人が75歳以上になるとも言われており、それに伴い住宅のあり方にも大きな変化が求められています。 若い頃には気づかなかった些細な段差や階段の上り下りも、年齢を重ねると大きな負担になります。特に転倒やヒートショックなど、住まいの中で起こる事故は老後の健康を左右する大きな要因となります。 こうした現状を踏まえると、今のうちから老後を見据えた住まいに住み替える、あるいは建て替えるという選択は、より安心で安全な暮らしを手に入れるための重要なステップだと言えます。

 
バリアフリー、将来の介護など老後の暮らしと住宅の関係

 老後の生活では、バリアフリー設計が必須条件となってきます。足腰の弱りやすい高齢期には、段差が少なく、手すりが適切に設けられた住宅であることが安心材料となります。 また、将来的に介護が必要になった時、介護ベッドや車椅子が必要になるケースも多く見られます。その際、廊下や扉が狭い住宅では介護がしにくく、日常生活にも支障が出る可能性があります。平屋であれば、こうした介護のしやすさにも対応しやすくなるため、老後の暮らしに適した住宅と言えます。 さらに、外出が減りがちな高齢期だからこそ、家の中が快適であることが心の健康にもつながります。

 
「平屋」という選択肢が注目されている背景

 以前は、家を建てる際は2階建てが主流でしたが、最近では「平屋」に注目が集まっています。その背景には、老後を意識した住まい方への関心の高まりがあります。 階段がないことによる安全性、掃除やメンテナンスのしやすさ、家族との距離の近さなど、平屋には多くのメリットがあります。特に高齢になった時に「安心して暮らせる家」として、平屋は非常に人気があります。

 

2.なぜ平屋が老後に適しているのか?


階段のない生活で安心

 階段の上り下りは若い時には何とも思わない動作ですが、高齢になると膝や腰に負担がかかり、転倒のリスクも高くなります。実際に、住宅内の事故で最も多いのが「階段での転倒・転落」です。 平屋であれば、階段が一切ないため、そういった事故のリスクが大幅に軽減されます。安心して毎日を過ごせることが、老後の暮らしには何よりも重要です。 また、寝室やトイレ、浴室などがワンフロアで完結するため、夜中にトイレに行く際にも安心です。

 
動線が短く、日常の移動が楽

 老後の生活では、家の中で過ごす時間が長くなりがちです。そのため、無駄のない動線設計はとても重要です。平屋の場合、すべての部屋がワンフロアに収まっているため、日常の移動が非常にスムーズになります。 キッチンからリビング、洗面所、寝室へと短い動線でつながる設計にすることで、日々の家事の負担も軽減されます。特に身体機能が衰えやすい高齢期には、こうした動線の短さが暮らしやすさに直結します。

 
メンテナンスがしやすい

 平屋は屋根や外壁などのメンテナンスがしやすいのも魅力の1つです。2階建てに比べて高さがないため、外壁や雨どいの点検・清掃も容易で、業者に依頼する際の費用も抑えられる傾向にあります。 また、台風や地震などの自然災害の際も、構造的に安定しやすいという点で安心感があります。屋根の修理や窓の清掃も自分でできる範囲が増えるのは、高齢になってからの大きな利点です。

 
家族や介護者とのコミュニケーションが取りやすい間取り

 平屋は家族の気配を感じやすく、コミュニケーションがとりやすい住まいです。全ての部屋が1フロアにあるため、離れた場所にいる家族とも声が届きやすく、生活音から互いの様子を把握しやすくなります。 また、将来的に介護が必要になった場合にも、介護者がスムーズに移動できること、声がけや見守りがしやすいことは大きなメリットです。老後も家族とつながりを感じながら、安心して過ごせる住まいとして、平屋は非常に魅力的です。

 

3.老後に向けた平屋の間取りのポイント


将来を見据えたバリアフリー設計(手すり、段差のない床)

 老後の暮らしで最も重視したいのが、転倒やケガを防ぐ「バリアフリー設計」です。廊下や出入り口の段差をなくすだけでなく、床と床の継ぎ目に傾斜をつける「スロープ形状」にすることで、歩行補助具や車いすでの移動もスムーズになります。 さらに、トイレ・浴室・階段の近くにはあらかじめ「手すり」を設置しておくか、設置用の下地をあらかじめ入れておくと安心です。実際に、高齢になってからリフォームするより、建築時に配慮しておいた方がコストを抑えやすく、快適性も高まります。 また、室内ドアを引き戸にすることで、開閉時の動作が楽になり、万が一倒れた時にもドアの開閉を妨げません。

 
寝室とトイレ・浴室の距離

 老後は夜間にトイレへ行く頻度が増えるため、寝室とトイレの距離が近い間取りが望ましいです。寝室のすぐ隣にトイレを配置することで、夜中でも不安なく移動できます。 また、浴室も寝室から近いと、寒暖差によるヒートショックのリスクを減らせます。例えば、廊下を隔てずに寝室・洗面室・浴室が直線的に並ぶ「一直線動線」は、歩数も最小限で済み、移動負担が小さくて済みます。 このような設計により、身体に無理のない生活リズムを保てることが、老後の健康維持に繋がります。

 
コンパクトかつ機能的な生活動線

 生活動線とは、住まいの中で人が行動する経路のことを指します。特に老後は、一日の多くを家の中で過ごすため、キッチン、洗面所、トイレ、寝室が無駄のない動線でつながっていることが重要です。 動線が悪いと、何度も移動を繰り返すことになり、疲労や事故の原因になります。一方で、無理のない動線設計は、家事の時短にもつながり、毎日の生活がストレスなく快適になります。 具体的には、「家事動線」と「生活動線」を意識したゾーニングがポイントです。洗濯機の近くに物干しスペースを配置する、寝室とトイレを最短距離で結ぶなど、年齢を重ねても「楽に暮らせる」工夫を取り入れましょう。

 
来客スペースや子ども・孫が泊まれる部屋の工夫

 老後は友人や親戚、離れて暮らす子どもや孫との時間が、生活の楽しみになります。そんな時に備えて、来客用の和室やゲストルームを1部屋用意しておくと安心です。 普段は物置として使っていても、布団を敷けば宿泊部屋としてすぐに活用できます。特に「リビングと隣接した和室」は、扉を開ければ広いリビング空間としても使えるため、柔軟性の高い間取りになります。 また、将来介護が必要になった際にも、同居介護スペースとしての活用が可能です。「多目的に使える1部屋」を持つことで、老後の生活にゆとりが生まれます。

 

4.老後の暮らしを支える住宅性能・設備


断熱性・気密性の高さで快適&省エネ

 高断熱・高気密の住宅は、夏は涼しく冬は暖かく保たれ、エアコンの稼働が少なくて済むため光熱費の節約にもつながります。特に高齢者は室温変化に敏感なため、一定の室温が保てる住宅性能は非常に重要です。 例えば、断熱等性能等級6以上を確保すると、宮崎の気候でも一年中快適な室温を維持しやすくなります。さらに、隙間風が入りにくくなるため、花粉やホコリの侵入も防ぎ、健康面でも安心です。 日中の室温を逃がさない構造は、冷暖房の効率を高め、月々の電気代も抑えられます。老後の収入が限られる中で、ランニングコストが抑えられる家は非常に大きな価値があります。

 
ヒートショック対策

 ヒートショックとは、暖かい部屋から寒い脱衣所や浴室に移動した際に、急激な温度差で血圧が乱れ、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす現象です。特に高齢者にとっては命に関わる危険があるため、予防が欠かせません。 ヒートショックを防ぐためには、断熱性に優れた浴室・脱衣所にすること、また暖房設備(脱衣室暖房機や浴室乾燥暖房機)を設置することが効果的です。 ヒートショック対策は、老後の暮らしの質を大きく左右する要素です。

 
セキュリティ面の配慮(窓や玄関の防犯)

 高齢になると、防犯への不安も増すものです。最近では、侵入窃盗の多くが「無施錠の窓・玄関」から起きており、特に1階にすべての部屋が集まる平屋では、防犯意識が非常に重要になります。 対策としては、玄関ドアの二重ロック、防犯ガラスやシャッター付きの窓、モニター付きインターホンなどが挙げられます。また、外構にセンサーライトや防犯カメラを設置することで、視覚的にも抑止効果が高まります。 安心して眠れる家であることは、老後の暮らしの質に直結します。セキュリティの強化は、快適な住まいづくりに欠かせません。

 
太陽光発電や蓄電池で将来の光熱費対策

 老後の生活では、年金や貯金に頼ることが多く、毎月の支出をできるだけ抑えたいと考える方が多いです。そんな中、注目されているのが「太陽光発電システム」と「蓄電池」の導入です。 日中の太陽光で発電した電気を自宅で使用し、余った分を売電することで、光熱費を大きく抑えることが可能です。また、災害時の非常用電源としても活用でき、停電時でも照明や冷蔵庫が使える安心感があります。 特に九州は日照時間が長いため、太陽光の恩恵を受けやすい地域です。初期投資は必要ですが、長期的には家計の負担軽減に繋がる選択肢となります。

 

5.平屋の建築費と老後の資金計画


平屋は高い?実際の費用相場とコストの内訳

 平屋はワンフロアで完結する構造上、広い土地が必要となるため、建築費が高くなるというイメージを持たれがちです。しかし、実際には2階建てより構造がシンプルで、足場や階段などの工事が減る分、コストを抑えられる部分もあります。 宮崎県内であれば、23坪の平屋で約1,700万~2,200万円(税別)が平均的な価格帯です。ここには基礎工事・外構・付帯設備などが含まれ、太陽光や高断熱仕様(別途費用)を加えることで、ランニングコスト削減効果も期待できます。

 
将来的なリフォーム費用との比較

 もし老後に備えたバリアフリー対応のリフォームを行う場合、浴室や廊下などの改修だけでも100万円以上かかることも珍しくありません。段差の解消や手すりの設置、出入り口の拡張など、必要なリフォーム項目が増えるほどコストは膨らみます。 一方、新築時から老後を見据えた設計にしておけば、将来的な改修が不要になり、トータルコストではかえって安く済むケースもあります。

 
老後の資金計画と住宅ローン・リバースモーゲージの選択肢

 老後の家づくりでは、住宅ローンの完済時期や老後資金とのバランスが重要です。50代以降の方は、定年後の収入を想定し、無理のない返済計画を立てましょう。 また、持ち家を担保に老後資金を借りられる「リバースモーゲージ」という制度もあります。これは、毎月の返済が不要で、死亡時に家を売却して一括返済する仕組みです。老後のライフプランに柔軟性を持たせる選択肢の一つとして注目されています。

 

6.安心して暮らせる「老後の住まい」としての平屋の魅力


今からできる住まいの準備

 老後に安心して暮らすためには、若いうちから住まいの準備を進めることが大切です。土地探しや資金計画、住宅会社選びなど、平屋を建てるまでには多くのステップがあります。 また、実際に老後を想定した間取りや設備は、専門的な知識が必要です。信頼できる住宅会社と一緒に、自分たちの将来像を1つひとつ形にしていくことで、満足度の高い家づくりができます。

 
健康・安全・快適な住環境で豊かなセカンドライフを

 平屋は老後に求められる要素――安全性、バリアフリー、快適性、そして将来の可変性――をすべて満たす住宅スタイルです。 高性能な住宅で、冷暖房の効率が良く、生活の動線が短く、外からの光や風をしっかり取り込める間取り設計。そんな住まいで過ごす老後は、健康にも精神的にも好影響をもたらします。 豊かなセカンドライフのスタート地点として、「平屋」という選択は、これからの人生をより前向きに、安心して過ごすための大きな支えとなるでしょう。

 

まとめ

 老後の住まい選びは、安心・安全な暮らしを叶えるための最初の一歩です。段差のない生活、バリアフリー設計、家族とのコミュニケーション、光熱費の削減、そして資金計画まで、さまざまな視点から「平屋」の魅力をご紹介してきました。 平屋は、老後の不安を軽減し、日々の暮らしにゆとりを与えてくれる住まいです。家づくりを通じて、未来の生活をより豊かにするための準備を始めてみませんか?
 𠮷原建設では、宮崎市・都城市・延岡市・西都市・日南市・日向市・小林市・国富町・綾町・新富町・高鍋町・木城町・川南町でモダンデザインの注文住宅をご提案しています。宮崎市・都城市・延岡市・西都市・日南市・日向市・小林市・国富町・綾町・新富町・高鍋町・木城町・川南町でのお家づくりは𠮷原建設にお任せください!パナソニック耐震住宅工法テクノストラクチャーの家も対応できます。